【第2回】Oppo Find X8を、iPhoneやPixelシリーズと比べてみる(カメラ画質比較編)

お待たせしました!iPhone16Pro、Pixel8、Oppo Find X8の純正カメラ画質比較を行って参ります。条件として、設定は何もいじらずに、フルオートで撮影します。被写体に近づきすぎてマクロになった場合はそのままマクロ状態で撮影など、人間がレンズ変更に関して介入しません。ピントが別の場所に移動してしまった場合も人間が介入せずに、そのままボタンを押すだけのフルオート撮影でのリアルな比較ですので、ぜひ以下の記事をじっくりご覧くださいませ。
※写真の画質はオリジナルではなく、横幅1000pxに合わせて縮小しておりますが、色などは一切加工しておりません。
※ブログはMacBook Proから執筆しておりますので、右と書いているFind X8の写真が、幅の都合上下側に表示される場合がございます。その際は、一番下にある写真をOppo Find X8のものとしてご確認ください。お手数おかけして申し訳ございません



【夜間の田舎】左からiPhone、Pixel、X8です。夜空が青っぽく映るiPhone、できるだけノイズを減らそうと加工が入るPixel、できる限りリアルに映そうとするX8といった感じで、かなりの差が出ました。最も見た感じに近いのは一番右のOppo Find X8でした。夜に関しては、iPhoneとPixelが無理に明るくしようとしている感じで不自然に感じました。



【夜間の車内】車の内装のランプが点灯している状態を撮影してみました。一番左のiPhoneは真っ暗な中での液晶の光のせいでピントがずれてしまいました。中央のPixelはメーターや液晶にピントは多少合っているものの、少し白っぽい色合いになりました。驚いたのは右のX8です。みたままに最も近く、変に白くなることもなく、かといってピントがズレることもない、素晴らしいチューニングだと思います。ここまで真っ暗でほぼみたまま映るのは素晴らしいとしか言いようがありません。



【マクドナルド】フライドポテトの色味に注目してみてください。左のiPhoneは見たままの色に近いのですが、少しグレーっぽくなっています。中央のPixelは見たままの色とも違うし、何か紫っぽい色合いであまり美味しくなさそうです。右側のX8は見たままの色からは少し遠いのですが、食べ物を鮮やかに映し出すようで、最も美味しそうに見えます。先ほどまでの暗闇の撮影とは逆に、X8の画像処理は、見たままの色よりも美味しそうかどうかを優先するような写りになりうました。



【ねこ】これまた大きく差が開きました。左のiPhoneは部屋の照明やカーペットの色の影響を強く受け、少し緑被りしたような色味になりました。中央のPixelは少し彩度が低いような感じになりました。対して右のX8は変な癖が一切なく、見た目に近いながらも少しだけ鮮やかに映るため、ペットの毛の色も綺麗に表現されています。



【植物】左のiPhoneはなぜか背景ボケが皆無な感じになりました。色は綺麗ですがのっぺりとした印象です。中央のPixelは背景ボケもよく最も一眼っぽい綺麗なボケになりました。Pixelが一番かと思って右のX8を見てみると、背景ボケも強すぎずにより自然で、さらに色も綺麗という最も良い結果になりました。



【爬虫類】ペットのレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育用のガラスケージ越しに撮影してみました。左のiPhoneは天井部分の金網のモアレが気になりますが、トカゲ自体は綺麗に写りました。中央のPixelはごく普通の写り、対して右のX8は瞳にピントが合い、色味も綺麗でエモい感じになりました。



【料理:ラーメン】左のiPhoneは見た目に最も近い色味。中央のPixelは何か暗く青っぽい色味、右のX8は見た目より明るめで、最も美味しそうな色味に写りました。



【料理:寿司】この写真が最もわかりやすい比較になった気がします。左のiPhoneは最も実物の見た目に近く、Pixelは暗くて青っぽい、X8は見た目より明るく美味しそう。ラーメンと同じような色味の表現ですが、艶のあるものや生物だと、より新鮮さやシズル感、何よりも美味しそうかどうかはスマホカメラにとって最も大事なので、X8の圧勝ですね。
いかがでしたでしょうか?
iPhoneは最新機種ででProモデルのiPhone16Proを使用しています。日本で普及しているスマホの中では最もカメラ性能が高いといっても過言ではない超有名スマホですが、私が感じた実際の写りは最も実物に色味や表現が近いものの、勝手にレンズが切り替わることによって背景のボケがなくなったり、暗い場所では無理に明るめに加工しようとするあまり白っぽくなるような印象を受けました。ただ、全体的なバランスと安定感はピカイチなので、迷ったらiPhoneを選んでおくのもいいと思います。
Pixelは最新モデルより少し型落ちの8を使用しました。価格だけで言えば今回の3機種の中で最も安い6-7万円程度で買えるスマホなのですが、今回の検証結果ではトーンが実物より少し暗めに写る、色味が青っぽくグレーっぽくなる傾向があり、食べ物があまり美味しそうに見えない印象を受けました。とはいえ、AI処理は非常に優秀なカメラなので、この価格帯にしてはかなり優秀かと思います。
最後に、今回OPPO様からお借りしたFind X8(日本で正規に販売されたProではないモデル)です。さすがにiPhone16Pro(およそ17万円オーバー)のカメラには勝てないんじゃないか?と思いながら比較撮影していましたが、ほとんどの写真で最も自然かつ、フルオートで最も綺麗に撮れたのがこの機種でした。Proモデルではないので本体価格も12万円台で購入できますし、私自身本気で欲しくなってしまいました。
そして次回…
私はある一眼カメラを購入しましたので、予定にはなかったのですが、もしかしたらFind X8なら本気のカメラと対決できるんじゃないかと思い、企画を思いつきました。なので、急遽にはなりますが、追加で比較記事を書きたいと思います。
Find X8とミラーレス一眼(しかもフルサイズセンサー+明るめ単焦点レンズ)の最終決戦を予定しておりますので、どうぞお楽しみに!!!